一時間で読むハングル — 文字と、その積み方

ハングルは速く覚えられるように作られた文字で、実際にそのとおりです。一時間あれば、何も知らない状態から単語を音にできるところまで行けます。意味が分かることとは別ですが、思っているよりずっと役に立ちます。

日が落ちてからの明洞の通り。ここに並ぶ看板はほとんどがこのページで扱う文字で書かれていて、そのほとんどに訳は付いていません。
日が落ちてからの明洞の通り。ここに並ぶ看板はほとんどがこのページで扱う文字で書かれていて、そのほとんどに訳は付いていません。

1時間で、音は読めるようになる

ハングルの文字は24あります。1音節ずつ四角にまとめて書くので、一見すると漢字のように見えます。でも中身はアルファベットです。文字を覚え、組み方を覚えれば、四角は自分の手でほどけます。

ここで身につけるのは意味ではなく音です。부산 を bu-san と読めても、それが都市名だとはわかりません。それでも正しい列車に乗れますし、道をたずねれば答えが返ってきます。空港や大きな駅には韓国語の下にローマ字がありますが、大通りを一本外れると、それは消えます。

この章はペンを持って進めてください。一度書き写すだけで、眺めているときとは定着の仕方が変わります。書き順は気にしなくて大丈夫です。ここで身につけるのは読むことで、きれいに書くことではありません。

子音14文字

下に音を添えて並べます。このローマ字は目安であって、綴りではありません。韓国語にはローマ字の決まった綴りがないため、同じ地名が看板ごとに別の書き方で出てきます。どちらも間違いではありません。

  • g / k
  • n
  • d / t
  • r / l
  • m
  • b / p
  • s
  • ng / -
  • j
  • ch
  • k
  • t
  • p
  • h
子音14文字。ローマ字は音を写したもので、綴りではありません。

注意したいのは ㅇ です。この文字には役目が2つあります。四角の上に来たときは音がありません。母音で始まる音節でも四角が半分空いて見えないようにするための場所取りです。四角の下に来たときは ng になります。ですから 아 は a、앙 は ang です。

母音10文字

母音は形というより線です。長い線に短い点が1本付いていて、その点の向きが音を決めます。点をもう1本足すと、前に y の音が付きます。

  • a
  • ya
  • eo
  • yeo
  • i
  • o
  • yo
  • u
  • yu
  • eu
上の段は縦長、下の段は横長。これで母音が四角のどこに入るかが決まります。

ㅏ と ㅓ、ㅗ と ㅜ の見分け方

つまずくのはこの4つで、いちばんよく出てくるのもこの4つです。点を矢印だと思って読むと、はっきり分かれます。

点の向き
ㅏ — 右「ア」。
ㅓ — 左口を大きめに開けた「オ」。上の「ア」とも、下の ㅗ とも別の音です。
ㅗ — 上唇を丸めた「オ」。
ㅜ — 下唇を前に突き出した「ウ」。
ㅡ — 点がない唇を横に引いた「ウ」。丸めません。

いま紙に4つの点を書き写してください。右、左、上、下。これで母音のほとんどが片づきます。残りは同じ4つに y が付いたものと、点のない線が2本だけです。

文字は四角に組み立てる

韓国語は文字を一列に並べません。1音節ずつ四角に詰め込みます。読み方はページと同じで、左から右、上から下です。まず子音が来ます。母音は、縦長なら子音の右に、横長なら子音の下に入ります。

  • ga
  • na
  • ma
  • sa
  • a
  • go
  • no
  • mo
  • so
  • o
上の段は縦長の母音で右に、下の段は横長の母音で下に付きます。
  1. 左上の文字を見ます。それが子音で、最初に来ます。
  2. 次に母音を探します。子音の右か、その下にあります。
  3. 2つをつなげて言います。四角の下にもう1文字あれば、それが音を閉じます。詳しくは次のページで。

最後の列の 아 と 오 を見てください。ここでの ㅇ は音を出しません。四角が片寄って見えないように子音の席を埋めているだけです。母音で始まる音節は、必ずこの文字を前に置いて書きます。

下に来る文字

四角には3つ目の文字が入ることがあります。下に収まって、新しい音節を始めるのではなく、その音節を閉じます。바 は ba です。下に ㅂ を置くと 밥 で bap になり、最後は唇を閉じたまま、息を出しません。

  • gak
  • gan
  • gal
  • gam
  • gang
  • bap
  • mul
  • mun
  • san
  • gim
上の段は同じ四角を5通りに閉じたもの。下の段はごはん、水、ドア、山、のり。もう読める単語が5つです。

下に来られる子音はいろいろありますが、閉じる音は7つにまとまります。これで全部です。思っているより短いはずです。

四角の下に来る文字閉じる音
ㄱ ㅋ ㄲk — 舌の奥で止めます。
n
ㄷ ㅅ ㅆ ㅈ ㅊ ㅌ ㅎt — 舌でぴたりと止めます。7文字で音は1つです。
l — ここでははっきり l になります。
m
ㅂ ㅍp — 唇を閉じ、息を出しません。
ng — ㅇ が音を持つのはここだけです。

「ローマ字が読みと合わない」と感じる場面の多くは、規則1つで説明がつきます。次の四角が ㅇ で始まるとき、下の文字はそちらに移り、その頭で発音されます。한국어 は文字どおりなら han-guk-eo ですが、han-gu-geo と出てきます。一度気づくと、あちこちで目に入るようになります。

重ねた子音と、組み合わせた母音

残りは小さな2組だけで、これでひととおり全部そろいます。どちらも勉強は要りません。すでに覚えた部品でできているので、見ればわかります。

  • kk
  • tt
  • pp
  • ss
  • jj
同じ文字を2つ重ねた形です。息を出さず、詰めて強く出します。

母音も組み合わさります。組み合わせた形は、2つの母音を並べて書いたものです。紙の上で分解できます。

  • ae
  • e
  • wa
  • wo
  • wi
ㅏ+ㅣ、ㅓ+ㅣ、ㅗ+ㅏ、ㅜ+ㅓ、ㅜ+ㅣ。部品はもう読めます。

読むうえでは ㅐ と ㅔ を同じ音として扱ってかまいません。日本語の「エ」で通ります。取り違えても通じなくなることはありません。ここに挙げた5つ以外にも組み合わせはありますが、作り方は同じなので、出てきたときに分解できます。

第2章を6行で

よくいただく質問

ハングルは実際どのくらいで覚えられますか
音を読むだけなら一時間 — このページが主張するのはそこまでで、主張する値打ちがあるのもそこまでです。すらすら読むことと意味が分かることは別の話で、ホームを見つけるのにどちらも要りません。
短い旅行でもハングルを覚える意味はありますか
看板と携帯の中の地名が一致した瞬間に元が取れます。案内も切符もメニューもこの文字で書かれ、多くは訳が付いていません。音が読めるだけで、記号の壁が見比べられる言葉に変わります。

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